お金×発達障害×講演ネタ

こんにちは。公認心理師のゆたかです。

今日で4回目の投稿になります。当初の予定よりけっこうハイペース。というのも、月末に講演を控えているのですが、今の段階ではほぼノープランだったりします。笑。
保護者さんが多い講演会なので、普段の自分の支援についてだけではなく、自分が大切にしていることもお話をしたい。そのための頭の整理、つまり講演のネタ探しのために書いていたりします。講演に間に合うのかな〜

さて、今日は「発達障害とお金の学習について」です。

お正月でお年玉をもらった子が多いので、お金のお話を教室でお話しすることが増えてきました。日本人はお金のことを話すのが苦手な国民性として有名ですよね。でも私は子供のうちからお金のことを積極的にディスカッションしてほしいと思っています。よく言われる「お金の使い方の感覚を養うため」というのもありますが、仕事とお金の関係をちゃんと知ってもらいたいと思っているからです。

「お金のために働いている」と子供に伝える大人がいますが、私はそれは半分違うと思う。お金は手段で、目的は幸せに生きることだと思っています。自分の幸せのためにお金は必要かもしれないけれど、使わなければただの紙とインクでしかありませんから。自分の資産(専門性だったり、力だったり、時間だったり)で社会に貢献をして、その対価をしてお給料をいただく。そのお金を自分の幸せに替える。

「お金のために働いている」。この説明は自閉傾向の高い子で、数字にこだわりがある子に対しては本当にやめた方がいい。「お給料のいい仕事=いい仕事」という式ができてしまうから。

そういう子達は数年前は「ユーチューバーになる」という子が多かったです。なんでなりたいの?と聞くと「稼げるから」と返ってくる。
でも最近は、「どうもユーチューバーも稼げそうにないぞ」と聞くことが増えてきました。そうすると、その子たちは一気に目標を失ってしまう。職業選択の幅が狭まってしまう。親さんは「うちの子には夢がない」と不安になる。そんなケースがけっこう珍しくない。

もっと働くこととお金について、小さい頃から子供とディスカッションする機会を増やしていってほしいなぁと思っています。何のために働いているのか、お金にはどんな役割があるのか。それを知ることは、子供たちが社会においていろいろな役割の仕事があることを知ることにつながります。おすすめ。